こんにちは!マッチメディア瀬谷の北薗です。皆さんは、駄菓子は好きですか?私は小学生のころ、放課後に近所の駄菓子屋さんで駄菓子を買っては公園で食べる日々を過ごしていました。大人になって駄菓子を手に取る機会は減りましたが、今でも駄菓子を見るとテンションが上がってしまいます。今回、三ツ境駅にある駄菓子屋さん「ミックル堂」にお邪魔し、お店運営への想いや今後について、店主の菅野舞さん、誠通さんご夫婦にお話を伺ってきました!ミックル堂は子どもたちの居場所づくりと地域貢献を掲げ、利益は全て地域のために還元しています。家賃等の店舗運営にかかる固定費は、「ミックルエンサー」と呼ばれる、この店舗コンセプトに賛同する個人や企業からサポートを受け、「ミックルサポーター」と呼ばれるボランティアスタッフが店番を手伝っています。この記事の最後には、ミックル堂さんからプレゼントを貰える、ミックル堂×マッチメディア瀬谷のコラボ企画のお知らせもあるので、是非最後までご覧ください!ーまず、お店の概要や歴史について教えてください。舞さん)オープンしたのはちょうど2年前の6月です。私たちの子どもが幼稚園生と小学生になり、安心して行ける駄菓子屋があれば、自分の子どもにも近所の子どもも嬉しいのではないかと思い、開店しました。 主なお客様は近所の幼稚園生や小学生です。お友達だけとくる子もいますし、家族や三世代で来てくれる方も多いです。大人の常連さんもいます。ーおじいちゃんやおばあちゃんと来ると、色々と買ってもらえそうですね。ミックル堂の開店以前は、別のご商売をされていたのですか。舞さん)私は、出産を機に退職していたのですが、子どもが幼稚園に上がるタイミングで仕事はしたいと思っていました。夫はもともと社労士法人やバーを自営していました。誠通さん)以前の私の事務所がこの近くにあり、もう少し大きな場所に移りたいなと考えていた頃、今のミックル堂があるこの物件が空きました。ただ、路面物件だったので事務所だけでは勿体ないと思い、駄菓子屋もやろうかなと。その時に、収益は街に還元して、運営費はお店のお客様や地域の企業から頂く取組が面白いのではないかと思い、今のスタイルになっています。インタビューの様子ー地域を巻き込んだビジネスモデルに至ったのは、どのような経緯があるのでしょうか。誠通さん)私は三ツ境駅前商店会の会長を長く務めていますが、シャッターを閉めるお店も多く、商店街の店舗を持続可能にするための方法がないかと考えたことがきっかけです。小さな小売業である駄菓子屋が成り立つのであれば、他の業種でも展開でき、商店街のシャッターを開けることに繋がると思っています。ー売上は地域に還元していらっしゃるということですが、具体的にどのような使い方をされているのでしょうか。舞さん)去年は地元のお祭りで使えるお買物券をつくり、それを地域の小学校や幼稚園にプレゼントしました。商店街の店舗には券の持参者にるは割引をいただけるよう協力をお願いし、お祭りの終了後にその券をミックル堂に持ってきていただいて換金しました。ーすごいですね。お買い物券はかなり流通したのでしょうか?舞さん)そうですね、ちょうど計算通り利益分を使うことができました(笑)誠通さん)券を配ったら、それを見る方が約2割、その中で使う方が約2割、という風に逆算して料金設定をしました。ーとても革新的な取り組みですね。現在は駄菓子屋さんをされていますが、今後商店街内で他に空き店舗が出たときに、次に広げていくような考えはあるのでしょうか?舞さん)この利益循環型の仕組みを確立することができれば、駄菓子屋さんではなくてもノウハウは展開できるのではないでしょうか。ー非常に奥深いですね。次に、先ほども少しお伺いしましたが、舞さん、誠道さんのプロフィールをお伺いしてもよろしいでしょうか。今は瀬谷区にご在住と思いますが、元々瀬谷区のご出身なのでしょうか?誠通さん)私は瀬谷区の出身で、実家もすぐそこにあります。祖父が床屋を開業したのがきっかけで、父親も私も子どもの頃からこの辺に住んでいます。舞さん)私は県外出身で、大学進学で神奈川県に来ました。就職以降も横浜に住んでいましたが、瀬谷に住んだのは結婚してからです。瀬谷は本当に住み良い街です。なんでもそろっていますが、少し行けば川や畑があり、子どもが自然に適度に触れることが出来る環境が揃っていると感じます。ーお店のこだわりやイチ押しポイントはどこですか。舞さん)利益を地域に還元していくというのが、他の小売店とは一番違うポイントだと思います。ですが、ただのボランティアのつもりは無く、売上が上がれば地域に還元できる幅が広がりますので、応援してくれる人が多ければ有難いですし、沢山駄菓子を買ってくれれば嬉しいと感じます。もっともっと駄菓子屋としても発展したいと思っています。やってもらっていることに甘えるのではなく、商売としてやっていけるという実績を作るという点にはこだわりたいです。そのために自作のクジ引きを置いたり、お菓子を定期的に入れ替えたり、限られたお店の中で工夫をしています。他にはお客様とのコミュニケーションも大切にしています。子どもから大人まで、「来てよかったな」「またこれからも頑張ろう」と思っていただけるように向き合いたいと思っています。オリジナルのくじ店内の一角。舞さんのおすすめはきなこ棒ー店内は懐かしい商品も多いです。商品を仕入れる上で気を付けていることはありますか。舞さん)お店に入りきるように、賞味期限内に売ることができるように、と考えて仕入れています。賞味期限が迫ってきたものがあれば、同じ三ツ境にある「Cafe&Bar Go」にまとめて買っていただいてそこでおつまみとして提供をしていただくなど、色々と工夫も行っています。私たちは商品を売り切ることができて、Goのお客様はお酒のお供に駄菓子をつまんでいただくことができて、それぞれ嬉しい状態がつくれますよね。ー色々と工夫されていることを感じます。ミックル堂さんの将来像や店舗の展望について、教えてください。舞さん)利益を地域の方に還元したいと思ってやっていますが、まだ固定費の部分をまかなえてはおらず、1つの企業さんに多めに支援をしていただいている状態です。今後、色々な方にミックルエンサーになっていただき、みんなから応援していただいて、その応援で黒字化できるようにしたいと思っています。ミックル堂が存続できる目標のラインとして、100人のミックルエンサーに応援していただくことを目指しています。また、少しでも興味がある方、なにか一緒に取り組むことが出来そうな方についても、ミックルサポーターとして仲間を募集しています。みんなで一緒に協力しながら、ゆくゆくは商店街のシャッター問題解決や、そのための取り組みの和を広げていきたいと考えています。ー改めて、ミックルエンサーとミックルサポーターについて教えていただけますか。舞さん)ミックルエンサーは、ミックル堂を応援してくださる応援団のイメージです。法人・個人いずれでも問題ありません。具体的には1,000円~/月の会員費を払っていただき、それをミックル堂の運営費に充てさせていただいています。会員費によってランクがあり、高ランクになるとお菓子が貰える等の特典があります。また、ミックルエンサーになっていただいているということは、地域貢献の意識を持たれているという証明になります。店舗内や店舗Instagramで会員さんや会員企業を紹介しているので、それが皆さんの発展に繋がることが出来ればと思っています。私たちがただお金をいただくというだけの関係ではなく、お互いに良い方向に成長していけるように目指しています。店内に掲示されているミックルエンサーの方々舞さん)ミックルサポーターは、お店番をやっていただいたり、お菓子の袋詰めを手伝っていただいたり、実際に店舗運営を手伝ってくださる方々です。月に1回以上来ていただき、お互いの関係性を深めています。サポーターの方はお茶を飲みながら、プロジェクターで映画を見ながら、パソコンでリモートワークをしながら、と、自由に過ごしていただけます。私自身も専業主婦でしたが、仕事に就きたいけれども自信がない、という方のための就労支援にも使っていただけると思っています。また、店内でワークショップを行って、自分のスキルを生かした活動に繋げていただくことも出来ると思っています。ミックルサポーターの方には、「やりたいことがあればなんでも言ってください」とお伝えしています。ミックルエンサーもミックルサポーターも、ご応募をお待ちしています。ーありがとうございます。最後に、瀬谷区への想いや瀬谷区の方へのメッセージを聞かせてください!舞さん)瀬谷区の人たちみんなに知って貰えて、「ミックル堂いいね!」と言っていただけるように頑張りますので、応援していただけたら嬉しいと思っています。近くに来たら気軽に入っていただき、声をかけていただきたいです。誠通さん)瀬谷は、インターネットでは「横浜のチベット」なんて書かれ方をしてしまうこともありますし、瀬谷のことを説明するときには「横浜の奥の方」という表現をされる方もいます。僕は全く逆で、瀬谷のことは「神奈川の中心」だと思っています。2027年には花博も開催されますし、今後は瀬谷区から発信をしていく機会が増えればいいなと思っています。「地元は瀬谷区です」と胸を張って言えるような、そんなマインドを多くの人に持ってもらいたいと思っています。これから更に発展していく瀬谷区をみんなで誇りたいですね。舞さん、誠通さん、沢山のお話を聞かせていただき、ありがとうございました!私たちマッチメディア瀬谷も、誇れる瀬谷を作る一助になれるように、これからも頑張ります!ミックル堂×マッチメディア瀬谷コラボ企画のご案内ミックル堂さんとマッチメディア瀬谷のコラボ企画を実施します!ミックル堂さん店頭にて、マッチメディア瀬谷のInstagramのフォロー画面をご提示いただくと、駄菓子が一つ貰えます!(期限は2024年12月末迄)皆さん、是非ミックル堂さんでお買い物をしてくださいね。Instagramはこちらからご覧いただけますので、是非フォローしてください!written by 北薗航平