アジサイの季節も終わりを迎えいよいよ夏本番!かと思いきや梅雨、外出が憂鬱になりがちですが、綺麗な花を見かけると嬉しくなります。そんな私たちを癒してくれる花や植物の国際的な展示会である国際園芸博覧会(花博)が、2027年3月19日から9月26日までの約6か月間、旧上瀬谷通信施設で開催されます!今回の国際園芸博覧会は「GREEN×EXPO 2027」と題され、環境保護や持続可能な開発をテーマにした様々な展示やプログラムが予定されています。国内外からの多くの参加者が集まり、花や植物の美しさだけでなく、環境問題や地球の未来に関する啓発活動も行われる予定です。開催まで1,000日となった2024年6月22日には、全国から名前を募集していた公式マスコットキャラクターの名前が「トゥンクトゥンク」に決まったことも発表されました。「トゥンクトゥンク」という名前は、ときめいた時の心臓の音を表現しているそうです。|▲|マスコットキャラクターの「トゥンクトゥンク」(画像出展:公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)さて、街中でポスターも多く見かけるようになり、マスコットキャラクターの名前も決まって盛り上がり始めているGREEN×EXPO 2027ですが、そもそも国際園芸博覧会とはどのようなものなのでしょうか?国際園芸博覧会の概要国際園芸博覧会(International Horticultural Exposition)は、植物や園芸に関する国際的な展示会・博覧会です。参加国や地域がそれぞれの園芸文化や最新の技術を披露し、美しい庭園や植物展示、花のデザイン、環境保護に関する取り組みなどが展示されます。また、園芸愛好家や一般の人々にとっても、植物や自然に関する知識を深めることや、楽しむ場としての役割があります。その歴史は古く、最初の世界博覧会である1851年のロンドン万国博覧会で園芸展示がなされたことを皮切りに、1860年には園芸専門の博覧会であるロンドン国際園芸博覧会が開催されました。現在の国際園芸博覧会は、国際園芸家協会(AIPH)の承認と博覧会国際事務局(BIE)の認定を受ける形式となっています。開催時にはそれぞれテーマが設けられ、そのテーマに沿って各国が出展します。GREEN×EXPO 2027のテーマは”Scenery of the Future for Happiness”(幸せを創る明日の風景)となっています!これまでに開催された国際園芸博覧会博覧会国際事務局(BIE)の認定を受けた最初の国際園芸博覧会は1960年にオランダのロッテルダムで開催され、以降世界各国で開催されています。直近では2023年に、中東で初めて、カタールのドーハで実施されました。日本では1990年に「国際花と緑の博覧会(花の万博)」が、アジアで初めて大阪で開催されています。瀬谷でのGREEN×EXPO 2027はBIE認定の国際園芸博覧会として日本では37年ぶり、2回目の開催です!過去の国際園芸博覧会開催年開催国開催場所メインテーマ1960オランダロッテルダムInternational Horticulture1963西ドイツハンブルグHorticulture of all Categories from the Point of View of Economics and Culture 1972オランダアムステルダムEfforts accomplished by International Horticulture1973西ドイツハンブルグInternational Horticulture1982オランダアムステルダムInternational Horticulture1983西ドイツミュンヘンInternational Horticulture1984イギリスリバプールThe progress accomplished by International and National Horticulture1990日本大阪Harmonious Coexistence of Nature and Mankind1992オランダハーグ/Horticulture is being involved in a contunuous process of renewal in the field of quality, technique, science and management1993ドイツシュトゥットガルトCity and Nature - Responsible Approach 1999中国昆明Man and Nature, Marching into the 21st century2002オランダハールレマミーアFeel the art of nature2003ドイツロストックA Seaside Park – A NEW Flowered World2006タイチェンマイTo express the love for humanity2012オランダフェンローBe part of the theatre in nature,get closer to the quality of life2016トルコアンタルヤFlowers and Children2019中国北京Live Green,Live Better2022オランダアルメーレGrowing Green Cities2023カタールドーハGreen Desert, Better Environment2027(予定)日本横浜(上瀬谷)Scenery of the Future for Happiness(BIE HP、AIPH HP、農林水産省HP、国土交通省HPをもとにマッチメディア瀬谷作成)国際園芸博覧会における日本の活躍*国際園芸博覧会では各国が出展を行い、優れた出展は表彰が行われます。日本はこれまで先進的な造園・緑化技術や高品質な花き及び花き文化の展示を行い、高い評価を受けてきました。近年の日本の出展と実績についてご紹介します。2023年ドーハ国際園芸博覧会日本展示テーマ…Green Gift from Japan展示主旨…カタール建国50 周年を祝す観点から、日本の花きや先進的な緑化技術を「Green Gift」として展示する主な表彰…屋内展示での金賞、屋外展示での銅賞2022年アルメーレ国際園芸博覧会(フロリアード2022)日本展示テーマ…SATOYAMA Farm Garden展示主旨…農家や屋敷林をイメージし、屋敷地と農地、里地、里山が一体となった日本の伝統的な循環型のライフスタイルを表現する主な表彰…AIPH賞(屋外出展と屋内出展を合わせた総合最高評価)、屋内展示での金賞2019年北京国際園芸博覧会日本展示テーマ…庭屋一如(ていおくいちにょ)展示主旨…伝統的な造園技術を駆使した石組みや植栽により日本の自然風景を表現する主な表彰…屋外展示での大賞2016年アンタルヤ国際園芸博覧会日本展示テーマ…江戸時代に花開いた園芸芸術と花文化を世界・未来へ展示主旨…江戸時代から継承される日本人の伝統ある花き文化を展示で紹介し、日本人の自然観をもとに、未来へつながる新しい花き文化を、展示や催事により提案する主な表彰…屋内展示での金賞2012年フェンロー国際園芸博覧会(フロリア-ド2012)日本展示テーマ…Feel JAPONICA -Wisdom to live with nature-展示主旨…「触れる」「気づく」「体験する」などして日本について感じてもらい、日本園芸のファンや理解者づくりなどを目指し、日本の自然と共に暮らす叡智を感じてもらう主な表彰…屋内展示での金賞、オランダ王国政府代表賞(The most beautiful flowers of the Floriade 2012、展示された花きの最高賞)*)参照:農林水産省HP、国土交通省HPこのように、国際園芸博覧会は歴史ある世界的なイベントであり、かつ日本はその中で脚光を浴び続けています。GREEN×EXPO 2027でも、日本をはじめとする各国の伝統が示される展示を間近で見られると思うと、今から「トゥンクトゥンク」してしまいます。 そして、このような催しが瀬谷で開催されることが改めて誇らしくなります!開催に向けては上瀬谷地域の交通インフラも見直されるそうで、地域全体が盛り上がるきっかけになりそうです。また、GREEN×EXPO 2027が終了したあとには会場跡地に都市公園が整備されるほか、旧上瀬谷通信施設に新たにテーマパークが出来ることが発表されており、そちらが気になっている瀬谷区民・横浜市民も多いのではないでしょうか?もちろん私もそのうちの一人です!そちらの詳細情報も楽しみです。2027年というとまだまだ先のように感じられますが、光陰矢の如し、気が付けばあっという間に到来してしまうことでしょう。せっかく瀬谷が注目される機会が控えていますので、私たちマッチメディア瀬谷も、これからも瀬谷の魅力を積極的にアピールできるよう、精力的に取り組んでいきます!written by 北薗航平